歴史的なトランペット

歴史的なトランペット

現在でも製造販売されている。
歴史的なトランペットとは!!!

ナチュラル・トランペット

ナチュラル・トランペット

バルブの機構が発明され実用化される前には、管の長さを変える機構を持たず、倍音のみで演奏されていた。
このトランペットをナチュラル・トランペットと呼ぶ。
倍音の音と音との間隔が狭くなる高次倍音を使うため、バロック時代には現在のソプラノ・トランペットの倍の管長(長さだけをいえば、バス・トランペットやテナー・トロンボーンと同じ長さである)のナチュラル・トランペットを用い、さらに現在のトランペットの常用音域より高いニ調(D管)を常用していた。
音色はテナー・トロンボーンの最高音域を想像すれば、当たらずとも遠からずである。
ナチュラル・トランペットのために書かれた楽譜を現在のソプラノ・トランペットで吹くと、高音域では輪郭が際だちすぎたキツイ音色となり、中低音域ではまとまりのない拡散気味の音色になってしまう(メンデルスゾーンの『結婚行進曲』冒頭のファンファーレなど)。
バロック時代のナチュラルトランペットは、管にたくさんの穴が開いていて、リコーダーのようにその穴をふさいで倍音以外の音を出していた。
ベートーヴェンの交響曲第5番の第4楽章等を演奏する時に使用されていた。

ロマン派の時代のトランペット

ロマン派の時代には、ヘ調(F管)でバルブを持つ長管のトランペットが多用された。
現代のソプラノ・トランペットより長く、ヘ調(F管)のアルト・トランペットと同じ長さであるが、常用音域はその1オクターブ上の領域であった。

ロマン派の時代のトランペット

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